07/01/31 22:48:37 0
キュウリを少々。そしてカニカマとアボカド。すし飯でくるりと巻いてトビコをまぶす。6つに
切り分け、醤油をつけてめしあがれ。
これがカリフォルニア・ロールの作り方だ。何ともはや、まずそうな名前の代物だが、これ
こそが「sushi」が米国で一般に広まるきっかけを作ったヒット食品だ。それまでは日本人と
日本通以外にはほとんど知られていなかった寿司は、カリフォルニア・ロールの登場が
転換点となって、一般のアメリカ人にも広く親しまれるようになった。
日本食が外国で一風変わったものに改変されていく。おそらくカリフォルニア・ロールは
その代表例だろう。
「日本食」を名乗るレストランの急増を懸念する日本政府は、ついに対策に乗り出すことに
した。農林水産省は、海外で「本物」の日本食を出す日本食レストランを「認証」する制度
を、早ければ年内にも導入する方針だ。
「日本食ブームは素晴らしいことだが、多くの場合、日本食を名乗る店で出されているのは
本物の日本食ではない」 農水省の役人はこう言う。「和食ファンをもっと増やすためにも
本来の日本食とはどういう味か、多くの人に知ってもらいたい」
「本物の寿司」を認証する「スシ・ポリス」が実際どうやって、海外に約2万軒はある日本食
レストラン(半数は米国内)の味を確認して回るのか。詳細はまだ定かではない。農水省
によると2万軒のうち、日本人か日系人が経営する店は1割程度でしかないという。
農水省はもちろん、「本物の日本食認証制度」の意図するところは人種差別とは無縁の
ものだと強調する。しかしそれでも、農水省の動きは実に偽善的だと批判する声は多い。
なぜなら日本だって同じくらい、西洋料理を日本人の舌に合うように好き勝手に作り替え
てきたからだ。だったら、明太子パスタを出す日本のレストランに、イタリア政府の「イタリア
料理ポリツィア」が乗り込んでくるだろうか? ライスバーガーなるものを出すファースト
フード店を、アメリカのアメリカンクッキング守備大隊が取り締まったりするだろうか?
(一部略。なお>>2以降に続く)
goo/FINANCIAL TIMES:
URLリンク(news.goo.ne.jp)