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・「発掘!あるある大事典2」で、ワサビの若返り効果や、レモンのダイエット効果を紹介した回でも、
実験結果や専門家コメントを歪曲して放送していたことが29日、読売新聞の調べで分かった。
強引な実験や取材がほぼ日常的に行われていた疑いがさらに強まった。
昨年3月。「ワサビで10才若返る!」と題して、「ワサビが脳を活性化」実験などを伝えた。
番組スタッフは、被験者10人を集め、麗沢大学の豊島建広教授の下で、反応速度を測定。
教授は「ワサビを食べるグループと食べないグループに分けるべき」と注文をつけたが、スタッフは
「人数が足りない」と、同じ被験者で食前と食後に実験を行ったという。
効果が表れたとして紹介されたが、教授は「まともな実験とは言えず、結果も偶然だ」と批判。
この実験映像を見て、番組内で脳の活動性が一時的に高まったとする趣旨のコメントをした
磯子中央・脳神経外科病院の土田隆副院長も、「統計的に意味のある結果を出すには最低
18人の被験者が必要」と、実験の信頼性を疑問視している。
一方、昨年1月「正月太り解消?食べても太らない新理論」では、夜食を取っても太らない方法
として、食後にレモン果汁を飲むことを提案。6人の被験者に、ラーメンを食べた後にレモン1個を
搾った果汁を飲んでもらい、中性脂肪値の増加量を調べる実験を行った。その結果、レモン果汁を
飲んだグループの中性脂肪値は、飲まないグループより3割低かったとされた。
番組内で「レモンに脂肪吸収を抑制する効果はある」と発言した東海学園大学 三宅義明専任講師は
「論文をスタッフに渡してコメントしたが、番組の実験には関与していない」と話す。三宅講師の論文では
レモン数個分に相当する果汁300グラムを使用しており、1個だけの実験については責任を持てないという。
「私の研究では、動脈硬化の予防とレモンポリフェノールの関係を調べており、番組での発言も、動脈
硬化の予防に限ってのこと。レモンにダイエット効果があるとは一言も述べてない」と語っている。(一部略)
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