07/01/29 20:55:50 0
★築地市場 フグ無許可業者に販売 卸大手「担当、長い付き合い」
東京都中央区の都中央卸売市場築地市場で、水産物卸売り大手「築地魚市場(うおいちば)」
(中央区)が、フグ取り扱いの許可を持たない仲卸業者にフグを販売していたことが分かった。
フグの取り扱いは各自治体の条例で厳しく規制されており、卸売業者、仲卸業者ともに
都条例違反に当たる。都は市場でのフグ取引の実態について一斉調査に乗り出し、
築地魚市場などへの行政処分も検討している。
築地市場に鮮魚を卸している業者は5社あるが、築地魚市場はこのうちの1社で、
フグ販売の許可を持っている。都などによると、同社は昨年10月から今年1月上旬にかけ、
フグ取り扱いの許可がない中堅仲卸業者「大豊(だいとよ)」(中央区)に、
活トラフグ約50キロをセリにかけない相対取引で販売。
一部は活魚のまま、免許を持つ調理師のいる都内のすし店に転売されていた。
築地魚市場は「担当者は大豊に許可がないと知っていたが、長年親交のあった大豊の
従業員の依頼なので応じてしまった。売ってはいけないところに売ったのは事実で、
担当者は処分した」と話す。大豊は「都が調査中のためコメントできない」としている。
都の「ふぐの取り扱い規制条例」では、フグの危険部位の処理や加工、調理だけでなく、
販売・貯蔵にかかわるすべての業者にフグ調理師免許の取得を義務づけている。
違反すれば、懲役2年以下または罰金50万円以下の罰則もある。
また、刑事罰の対象にはならないが、許可業者が無許可業者に未処理のフグを
販売することも禁じている。
都は25日、条例の趣旨を徹底する文書を関係業者に配布、卸売り5社などには
売り渡し伝票の提出を求めた。食品監視課では「流通の途中段階でも、免許を持った
人の手だけを経るようにしないと、食の安全が確保できない」としており、
築地魚市場に対しては、従業員のフグ調理師免許の一時停止を検討している。
讀賣新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)