07/01/28 11:10:37 0
民主党のことを「ブーメラン政党」と言うのだそうだ。自民党のスキャンダルを
攻撃すると、常にそっくり自分の所へ返ってくる。国民年金未納や最近の事務所費
問題がそうだった。そして極め付きが参院副議長を辞めた角田義一氏の献金疑惑だ。
▼ 旧社会党の出身である。委員会で大声をあげ閣僚や官僚をどなりあげる迫力は
「昭和の社会党」を彷彿(ほうふつ)させた。その迫力で平成14年には、自民党
出身議長秘書の疑惑を追及した。それがこんどは、自身の団体への献金を報告しな
かった疑いで副議長のイスを棒に振ったのだ。
▼国民の側は、またも「民主党も自民党も同じ」との思いをさせられた。だがそれ
も仕方ない。「格差拡大」とは逆に、日本の社会は質的には確実に均等化しつつある。
そこから選ばれる政治家や政党が「似たもの同士」になっていくのは当然とも言える。
▼ただ、角田氏の場合、一点だけ民主党いや旧社会党らしいことがあった。ヤミ献金
の中に、朝鮮総連系の商工団体からの金もあったとみられていることだ。外国人の団体
からの政治献金は禁じられている。事実とすれば明確な法律違反であることは間違いない。
▼しかも、献金を受けたとみられる平成13年には、北朝鮮による日本人拉致事件が
かなりはっきりと姿を見せていた。その中で北朝鮮に連なる団体から金を受け取って、
何の痛みも感じている風もなくシラを切る。そんな人が参院副議長の要職についていた
のである。
▼民主党としては、辞職で「けじめ」はついたとしたいのだろう。自民党も事務所費
問題と相討ちにできれば、もっけの幸いかもしれない。だがこの献金だけは「政治とカネ」
で一括(くく)りするわけにはいかない。そのことを忘れてもらっては困るのだ。
■ソース(産経新聞)
URLリンク(www.sankei.co.jp)