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・政治資金の疑惑を指摘されていた角田義一氏が、ようやく参院の副議長を辞任した。
「私はカネの出入りは知らない」と居座りを図っていたが、最後は国会対策を心配する出身の
民主党に説得された。
角田氏は今夏の任期切れで引退することになっていた。事実をきちんと説明しようとせず、
地位に固執する。その見苦しい振る舞いは、政治家として晩節を汚したとしか言いようがない。
01年の参院選で受け取った約2500万円の寄付が、角田氏の政治資金収支報告書などに
記載されていなかった。なかには朝鮮総連系の団体からの50万円の入金もあった。それが
角田氏の疑惑だ。
事実とすれば、「ヤミ献金」である。金額は大きく異なるが、かつて同じように政治資金の記載
漏れを指摘された自民党の金丸信氏は、党副総裁を退き、議員も辞めた。
外国人団体からの献金は禁じられている。二重の違反といわざるをえない。
辞任にあたっての角田氏の釈明も歯切れが悪かった。「党県連の内紛で会計帳簿が流出して
しまった。説明責任を果たしたくても、できなかった」
不正な処理をしたかどうかは最後まではっきりさせなかった。これでは、とても納得できない。
帳簿はメディアなどに出回っているのだから、事実を調べようと思えば、いくらでもできる。
疑惑が事実なら、議員辞職にも値する。その必要がないというのなら、自ら国会の証人喚問を
求め、身の潔白を示したらどうか。
角田氏は弁護士出身で、かつては社会党の論客として鳴らした。金丸氏の辞任につながった
東京佐川急便事件では、竹下首相を追及する先頭に立った。今回の対応は残念というほかない。
居座る角田氏に対し、当初、民主党の対応は鈍かった。国会開幕まで決着がずるずると遅れた
ことで、政治とカネの問題に取り組む姿勢に疑問を抱かせた。
民主党には、もう一つ、小沢代表の政治資金をめぐる問題があることを忘れてもらっては困る。
4億円余りで秘書の独身寮を建て、それを事務所費に計上したという。法には触れないと言っても、
世の中の常識とかけ離れている。
週明けの29日、小沢氏が代表質問の際にするという説明に注目したい。
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