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国の天然記念物で準絶滅危惧種に指定されているヤマネが、鳥取県智頭町内で繁殖していることが二十六日
までに、分かった。智頭農林高校（同町智頭、寺谷節男校長）の生徒らが二十三日、同町上板井原の学校林で
巣箱に入っているのを確認。同地区での目撃は三年前に続く二回目だが、前回とは別のヤマネであることから
繁殖を裏付ける発見となった。
ヤマネは、二〇〇四年三月に同地区の学校林に付けた巣箱で同校のクラブ「森のしずく研究会」が発見。県内
ではそれまで、大山町と八東町、若桜町、国府町の標高の高いブナ林で生息が確認されていたが、智頭町では
初めてだった。
同研究会は、前回の確認から巣箱を三十個に増やして観察を継続。今回、ピンポン玉ほどの大きさのヤマネが、
体を丸めて尾を体に巻きつけた冬眠状態で巣箱に入っていた。
同校の小林徹教諭は「三年前は偶然見つかったとも考えたが、今回別の個体が見つかったことで確実に繁殖し
ていると言える」と活動の成果を喜ぶ。「今後は子どもたちにも、実際に見て触れてもらう交流を行うことで、智頭
の自然の素晴らしさや森の大切さなどに興味を持ってほしい」と話していた。
ヤマネはネズミに似た体形で、淡い茶褐色の体の背中に黒い帯が走る日本固有種。県の絶滅危惧II類に指定さ
れている。
ソース
日本海新聞 URLﾘﾝｸ(www.nnn.co.jp)
【画像】
URLﾘﾝｸ(www.nnn.co.jp)
３年前に見つかったヤマネ（下）と今回冬眠状態で確認されたヤマネ（智頭農林高校提供）