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京都市下京区の「アパヴィラホテル京都駅前」（１０階建て、１３９室）と
「アパホテル京都駅堀川通」（１１階建て、５１５室）で建築確認申請時の構造
計算書などで偽装が判明し、調査した市は２５日、建築主の「アパマンション」
（金沢市）に対して建物の使用を禁止し、改修工事を行うよう行政指導し、両
ホテルは同日から営業を停止した。
市は昨年６月、国交省から「田村水落設計」（富山市）がかかわった４２の
物件について構造計算書の偽装の有無を調査するよう要請を受けた。市内では
田村水落設計が両ホテルの構造設計を行っていたことが分かり、専門家を交えた
市構造計算調査検討委員会で検証してきた。
市都市計画局によると、両ホテルは２００３年８月に建築確認済となっているが、
確認申請書の中で構造図に示されていた筋交いが施工用の図面ではない個所があり、
実際は筋交いを間引いて建築していた。構造計算書でも柱の断面の大きさを計算する
部分で手書きによる改ざん個所を見つけた。
再計算の結果、「１・０」に達すれば安全とされる耐震強度は、アパヴィラホテル
京都駅前が「０・７１」、アパホテル京都駅堀川通が「０・７９」となり、耐震強度
が不足することが分かった。
京都市の調べに対し、田村水落設計は「慢心があり、修正した」と話しているという。
いずれも民間の京都確認検査機構（中京区）が偽造を見逃していたことも分かった。
同日午前の市議会建設消防委員会で報告した市都市計画局の畑中政治建築指導部長は
「確認時と施工で二重に書面が違い悪質だ」と述べた。
■ソース（京都新聞）
URLﾘﾝｸ(www.kyoto-np.co.jp)
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