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★にいがた発・ワールドニュース:「東京もん」と呼ばれて /新潟
・「東京もん」
99年秋に異動で赴任した大阪本社でそんなふうに呼ばれ、戸惑った。
4本社1支社体制の毎日新聞社では十数年ぶりに実現した東京・大阪本社間の
社会部デスク交流人事だったため、好奇の目で見られた。だが、ほぼ同時期に
福岡県の西部本社からデスクとして赴任した同僚は「福岡もん」とは呼ばれなかった。
大阪の人にとって東京は特別な場所なのか? その時、ふと思った。
東京は全国から人が集まってできた街。だから誰がどこの出身であるとか、どの本社から
異動してきたか、といったことはほとんど気にしない。それが当たり前と思っていたから、
「東京もん」という言葉に違和感を覚えた。
東京と大阪。街の形はよく似ている。東京のJR山手線と大阪の環状線、東京湾と大阪湾。
だが大阪には「東京もん」という言葉があり、東京に「大阪もん」という言葉はない。その違いは
ローカル意識の差ではないか。
タコヤキ、阪神タイガース、大阪弁。こんな強烈な「これぞ大阪」のキャラクターは、
東京にはない。東京には何でもあるようだが、いざ、「これぞ東京」を探すと、なかなか
見つからない。
大阪人の東京への対抗心は強烈だ。その根っこに地元文化への自負心があるように
感じた。だが対抗心をむき出しにされても、こちらにはそもそもローカル意識が存在
しないのでかみ合わない。仕方なく受け流していたら「気取っている」と思われ……。
異文化の地で仕事をすることの難しさを味わった。
新潟で毎日新聞は「東京紙」「東京の新聞」と呼ばれる。新潟で配られる毎日新聞は
東京本社発行だから間違いではないが、毎日新聞は全国紙。東京の新聞ではない。
大阪で「東京もん」、新潟で「東京紙」と呼ばれる。東京への特別な意識が共通している
のか。それとも、新潟の人々は東京に近しい意識を抱いているからなのか。
一度、生粋の新潟人にじっくり聞いてみたいと思う。
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)