07/01/19 02:28:07 0
(>>1つづき)
検査は測定器につながるチューブをくわえ、思い切り息を吐くだけ。スパイロ検査といい、肺活量と
気管支の狭さを1秒間に吐く息の量で調べる。COPDと診断されると禁煙はもちろん、気管支を広げる
薬物投与や呼吸法の指導を受ける。完治は難しいが、進行を止め症状を和らげることは十分可能だ。
また結核予防会は、4月から全国105カ所の支部・施設でCOPD検査が受けられるようにする。
既に昨年10月から東京など5カ所で先行的に実施。同会が事業所などから健康診断を委託されて
いる約738万人のうち喫煙歴がある40歳以上が対象。問診票に答えてもらい、該当者には検査を
実施する仕組みだ。
青木正和会長は「胸部疾患のプロとしての経験を、COPD対策に生かしたい」と話し、全国規模での
データの蓄積を目指す。
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■ことば
◇COPD
主に喫煙により気管支が炎症を起こし肺の細胞が破壊され、呼吸機能が低下する生活習慣病。
代表的な症状はせき、たん、息切れ、息苦しさなど。COPD疫学調査会の01年の試算では、患者は
40歳以上の8・5%に当たる約530万人。だが厚生労働省の91年の統計では、治療を受けているのは
約21万人にすぎない。