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★COPD:「たばこ病」要注意 40歳以上で息切れやせき、たん出る人は検査を
◇結核予防会、対策に乗り出す
「たばこ病」と呼ばれるCOPD(慢性閉塞(へいそく)性肺疾患)の患者が、今後さらに増えそうだ。
患者の9割が喫煙者または元喫煙者といわれる生活習慣病だが、これから高齢化する世代の
喫煙率が高いためだ。悪化すると日常生活を送るのが困難になり、呼吸不全により死亡することも
ある。結核予防会(本部・東京)も結核の検査実績を生かした対策に乗り出した。【扇沢秀明】
日本のたばこの消費量は、戦後から70年代後半まで一貫して増えてきた。一方、60代男性の
喫煙率は05年31・4%だったが、この世代が40代だった20年前は6割を超えていた(日本専売
公社、JT調べ)。日本医科大呼吸ケアクリニック所長の木田厚瑞教授によると、たばこの消費量が
増加した約20年後に、COPDによる死亡率は上昇する傾向がある。木田教授は「高齢で発症すると、
心疾患や脳血管障害など合併症にかかることが多く治りづらい。早期発見して進行を食い止める
ことが大切」と話す。
東京都世田谷区の医師、滝浦修平さん(83)は約5年前、COPDと診断された。「2階への階段も
途中で息切れした」と話す滝浦さんは、20年前に禁煙するまで40年以上の喫煙歴があった。薬物
投与を受けるかたわら毎日自転車こぎの運動を行い、小児科医として診察が出来るまでに回復した。
滝浦さんは「根治できなくても、管理すれば長生きできる」と話す。
COPDは進行が遅く重症にならないと見つからないことが多い。木田教授は「40歳以上で喫煙歴
があり、息切れやせき、たんが出る人は検査を受けてほしい」と勧める。症状が進むと少し動いただけ
で息切れし、酸素ボンベが手放せなくなる。呼吸器専門医の津田徹・つだ病院院長は「重症化すると
生活の質が急激に悪化する」と早期発見の重要性を強調する。(>>2以降に続きます)
毎日新聞 2007年1月17日 東京朝刊
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