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１７日午後２時３０分ごろ、大阪府八尾市光町、近鉄八尾駅前のバスターミナル上の歩道橋で、
大阪市平野区平野市町、西田璃音（りおん）君（３）が、男に体を抱え上げられ、約６メートル下の
車道に投げ落とされた。璃音君は左足を骨折するなどして重傷。男は通行人らに取り押さえられ、
駆け付けた八尾署員が殺人未遂の現行犯で逮捕した。八尾市桜ヶ丘の吉岡一郎容疑者（４１）で、
同市内の知的障害者小規模授産施設に通っており、「仕事でストレスがたまりむしゃくしゃしてやった」
と供述。以前から幼児を連れ回すなどの事件を繰り返していたという。
調べでは、璃音君は、祖母（５９）と２人で同駅近くへ買い物に来ていた。歩道橋を祖母と手を
つないで歩いていたが、途中で離れて駅前商業施設の前まで走って来たところ、そばでクッキーを
売っていた吉岡容疑者が近づいてきて両わきを抱え上げ、歩道橋の手すり（高さ約１・２メートル）
越しに投げ落とした。
同授産施設によると、吉岡容疑者は障害の程度は軽く、平日は施設内で作った菓子などを同駅前
で販売。この日も午後１時から、施設職員や他の通所者計９人と販売していた。
吉岡容疑者は２０００年３月、同府豊中市のショッピングセンターで２歳の男児を誘拐し、京都市内
まで連れ回したとして未成年者誘拐容疑で京都府警に逮捕されるなど、幼児を対象にした同種の
誘拐、誘拐未遂事件などで６回の逮捕歴があり、うち３回は実刑判決を受けて服役している。このため
施設側も、外出時に職員が目を離さないようにしたり、まとまった金を渡さないようにしたりと注意して
いたという。
璃音君は、両親と妹の４人暮らし。八尾市内の祖母宅に遊びに来ていた。
現場の歩道橋は乗降客や買い物客らで人通りが多く、事件当時も数十人がいた。
近くの飲食店員は「ドン、という大きな音で外に出ると、顔から血を流した男の子が路上に倒れ、
『痛い、痛い』と泣きじゃくっていた」と話していた。
（2007年01月18日 読売新聞）
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朝日新聞ソースもあります
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