07/01/16 06:59:01 c/77mGb60
>>104
キャリア制の弊害だよな。
ほんらい、戦後の法曹制度は将来の判事・検事・弁護士が同一の司法研修所で切磋琢磨し、
相互に人事交流することが前提だ。ところが、現実は、判事補は10年勤めればごく一部の「不適格」者
以外は全員判事になり、他方、弁護士からの判事任官など皆無である。判事にしても、特許や
独禁法などの特殊訴訟に携わっていた者はその技能で若くして大手弁護士事務所に転職できるが、
一般民事・刑事事件をやっていた者は裁判所内での地位だけが売りだから、定年まで勤め上げて
高いポストに登らなければいい転職先はない。
一生の大半を裁判所で過ごさざるを得ないとなれば、判事は自然と上の目を気にした判決しか書けないものだ。
特に本件のような公務員犯罪、しかも司法官憲の犯罪の場合、その判断をする裁判官は
キャリア裁判官でなく、一般の弁護士等から募って公正な判断を確保しなければ話にならない。