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◆震えて徹夜 正体見えず/奈良市
県庁や奈良地方・家庭裁判所がある官庁街から、約500メートル北にある奈良市の閑静な
住宅街。その一角にある奈良地方検察庁の次席検事の官舎には、幽霊が出るとのうわさがある。
何代か前の次席検事は夜、寝ているとき、幽霊らしき人影を見たとか。部屋のふすまには
血しぶきのような跡もあったそうだ。「江戸時代に処刑された罪人の幽霊ではないか」とささや
かれている。
「おもろいやん。官舎に泊まり込んで幽霊に会ってこい!」。総局長から指令が出た。えーっ、
僕がですか?
小学生のとき、お化け屋敷で5メートルも進めずに逃げ出してしまったことや、大学生のとき、
中学生同士が殺し合う映画「バトル・ロワイアル」を見たショックで一睡もできなかったことが、
脳裏によみがえった。どうしよう。
いきなり現地に行くのは怖いので、官舎に住んだ歴代の次席検事2人に電話で話を聞いた。
1代前も2代前の人も「確かに、幽霊のうわさはありました」と証言。ああ、やっぱり。
ただ、見たことはないらしい。
いよいよ現地へ。でも、夜は怖いので、まず昼間に訪れた。
官舎は築30年の木造平屋建て。西向かいには、10体ほどの地蔵をまつったほこらがある。
よく見ると、首がないような地蔵が数体。“首切り”ってこと? もしかして、ここ、処刑場だったの
だろうか。
日本近世史が専門の鎌田道隆・奈良大学学長(63)に聞いたところ、「古地図を見るかぎり、
江戸時代にここに処刑場はありません」と言う。「少し離れたところに奉行所がありますね。
これに隣接する牢屋敷(ろうやしき)が処刑の場にはなったでしょう」
asahi.com: マイタウン奈良
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