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甲府市内で約15年間に渡り不法残留を続けているイラン人夫婦が、日本で生まれた娘2人とともに、
法務大臣に在留特別許可を求めている。障害を持つ娘のため、医療体制の整った日本に残る必要が
あるとの判断からだ。11日に県庁で記者会見した妻のケシャバーズさん(40)は「子どもたちは日本を
母国と思っている。ここで生活をさせてあげたい」と訴えた。
ケシャバーズさんは、夫のサイード・パート・ヘライさん(48)とともに1991年12月に観光ビザで来日。
イランで2度の流産を経験し、そのショックと精神安定剤などの大量服用で心身ともにぼろぼろの状態
だった。日本では心の傷を癒やすつもりだったが、甲府市内の友人を訪ねた際「日本で診てもらえば
子供が生めるようになるかも」と勧められ、市内の産婦人科を訪ねてみた。
そこで妊娠が発覚。ビザの期限は数日後に迫っていたが「それでも、日本で子供を産める体になり
たかった」。流産の後遺症を考えてこの時は中絶したが、その後、2人の娘を産んだ。
だが、長女のアナヒタちゃん(8)はへんとう腺肥大、二女のビタちゃん(7)は両手多指症という障害を
持って生まれた。このため、長期に渡り治療を受ける必要があるという。
会見には、市内の小学校に通う姉妹も同席。「学校には友達もいる。大好きな日本を離れたくない」
(アナヒタちゃん)と話している。
ビタちゃんを出産後の99年10月、一家は東京入国管理局に出頭して在留特別許可を求めたが、
2002年2月、強制退去処分となった。現在は4人とも仮放免の身分だが、「いつ強制送還されるか
分からない」(ケシャバーズさん)と不安を募らせる。
一家はボランティアの支援を受けて、在留特別許可を得るために活動している。04年11月には、
法務大臣に約2300人分の署名を提出。12日には、審査に必要な書類を提出するため入管を訪ねる
予定だ。ケシャバーズさんは「どうしても滞在する必要がある不法滞在者には、寛容になってほしい」と
話している。(>>2以降に)
(2007年1月12日 読売新聞) ※リンク先消滅の場合あります
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