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・自動車整備士と宇治茶栽培のはざまに揺れる、前出耕一さん(88年2月生まれ)
「自然が相手の地道な作業を黙々とこなす毎日なのに出来上がりが毎年まったく違う。
孤独な作業が多く、頑張りを評価してくれる人も少ないし」
宇治茶の主産地、和束町の茶農家の長男として生まれた前出耕一さん(18)は、正直に
打ち明ける。大学進学はかなわなかった。進路を悩んだ末に、自動車整備士の資格を得る
ため、4月から堺市の専門学校に通う独り暮らしを選んだ。
せん茶を中心に府内産宇治茶の生産量の約4割を誇る和束町でも最近、いったん町外に出て、
資格や経験を積んで実家に戻る茶農家の跡取り息子がほとんど。茶以外の業界に携わることで
視野や人脈を広げる意味があるほか、茶業の収入がなくなる冬季を見越した将来の副収入
対策でもある。
耕一さんは3人きょうだいの一番上。貴重かつ当然の労働力として、摘み取り最盛期の
ゴールデンウイークや夏休みなどには帰省し、作業を手伝う。「これまで茶は空気みたいな、
あって当然の存在だったが、帰ってきて茶工場で蒸した茶葉の香ばしさをかぐと、ほっとする」
とうれしそう。独り暮らしを始めたからこその感覚だろう。
◇一問一答
―あなたが尊敬する大人は?
父。黙々と仕事に取り組む姿勢や自分のやりたいことをさせれくれた包容力に感謝している。
―あなたが一番大切にしているものは?
今はお金。天候不良などで茶の単価が昨年よりも大幅に悪いと聞いており、親の負担が少しでも減るようにしたい。
―あなたの一番大切な言葉は?
「考える前にまず行動せよ」
―「愛国心」と聞いて何を連想するか?
分かりません。
―憲法9条をどう思うか?
国際社会への貢献度を高めるためにも改正すべき。
―日本の未来は明るい? 暗い?
暗い。少子高齢化や年金問題など先送りされている問題が多くて腹立たしい。
―5年後の自分にエールを。
やりたいことが具体的に見つかっているといいね。 (一部略)
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