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★不二家 Xマス商戦前の公表遅らせる 期限切れ問題発覚も
期限切れの牛乳でシュークリームを製造していた大手菓子メーカー・不二家は、
洋菓子販売の全面休止を余儀なくされた。問題を昨年11月に把握しながら、
公表を遅らせ、ケーキの大商戦であるクリスマスシーズンまでやり過ごした責任は重い。
少子高齢化や健康ブームで菓子業界全般が苦戦する中、主力の洋菓子事業で
赤字にあえぐ同社の再建の道のりは険しさを増した。
同日会見した藤井林太郎社長は「安心と安全を保障するため」として、
全国の不二家チェーン約900店舗で洋菓子販売を休止すると発表したが、
安全のための品質管理体制はあまりにお粗末だった。
最初に発覚した11月8日に、期限切れの牛乳を使っていたのは同工場で
数十年勤めたベテランの60代の男性パート職員で、「においなどで判断し、
問題ないと思った」と話しているという。工場には原料使用の基準を定めた
管理マニュアルはあったが、作業に当たる職員1人がチェックするだけで
済む仕組みだった。
複数でチェックする体制に切り替えたのは問題発覚後。
そもそも、「牛乳が余ることは想定していなかった」(同社)といい、
牛乳の廃棄方法の規定さえ存在しなかった。
今回の問題が、経営に深刻な影響を及ぼす可能性もある。
菓子業界は、消費の伸び悩みで厳しい環境に直面している。不二家の洋菓子事業も
03年3月期から4年連続で営業赤字。同事業の立て直しを急ぐ同社は、
誕生日用ケーキの販売強化などで、今年度黒字化を目指していた。
同社の洋菓子の売り上げは年間約270億円で、休日なら1日に約1億円。
今回の洋菓子販売休止は、「最短でも1週間」(藤井社長)に及ぶ。
この間の減収に加え、安全性への不信から消費者の不二家離れが広がれば、経営への打撃は深刻さを増す。
藤井社長は「失われた社会的信用を復活させたい」と述べたが、
消費者の健康と命を預かる食品メーカーとして、その信頼を裏切ったツケは重い。
毎日新聞 URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)