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・東京・渋谷区での短大生バラバラ殺人事件が明らかになってから1週間。加害者が被害者の
実の兄だったことから、大手新聞では、家族間の関係のもつれを中心に報じているが、
週刊誌や夕刊紙では、事件の猟奇的で「おぞましい部分」にスポットを当てている。
大手新聞では、「妹から夢がないとなじられた」ことがきっかけで勇貴容疑者が激高、
犯行に至った、などと報じている。容疑者が「鬱屈した受験生」であったのに対して、
亜澄さんは女優を夢見て世田谷区で演劇の舞台に立つなど、実際に芸能人への道に
近づきつつあったという。このような、加害者と被害者の置かれた環境の違いが家族内の
不和を生み、それが事件の引き金になったのではないか、という見立てが大勢だ。
その一方で、夕刊紙や週刊誌は、この犯行の異常性にスポットライトを当てている。
「日刊ゲンダイ」が1面トップで「バラバラ殺人 乳房抉り取る」という見出しで、遺体から
両乳房が刃物で切り取られていた、と報じたほか、「夕刊フジ」では、遺体は21箇所に
切断されていた、などとしている。また、9日のゲンダイは容疑者が遺体から下腹部を
切り取った上、はぎ取った下着を予備校の合宿に持参していた、と報じている。
さらに、「週刊新潮」1月18日号では、踏み込んだ分析をしており、犯罪精神医学を専門と
する大学教授の「極めて年の近い兄妹なので、2人の間に性的な雰囲気が漂わなかった
はずはないのです。近親相姦的な要素もあったでしょう」 という刺激的なコメントを紹介している。
ここにきて、被害者である亜澄さんの、これまで報道されてこなかった面も、少しずつ明らかに
なりつつある。
前述の「週刊新潮」と「週刊文春」1月18日号では、グラビアアイドルを目指していた亜澄さんが
DVD映画に「チョイ役」ながらも出演を果たしたことを紹介しているが、問題はその内容だ。
実はこの映画はR-15指定で、兄の義理の妹との「禁断の愛」をテーマとしたものなのだ。
週刊新潮ではこの出演を、「普通の親でも飛び上がりかねない内容なだけに、厳格な歯科医
一家にはどれほどの衝撃が走ったか、想像するのは難くあるまい」 と評している。(一部略)
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