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・毎日新聞読者の情報約100件や読者管理に関するマル秘情報が、「Winny」を通じてネット上に
流出したことが9日、分かった。同紙は昨年、約6万5000人の読者情報が同様に流出したばかり。
今回は件数こそ少ないものの、実名入りクレーム報告書や配達、集金トラブルに対応するわび状と
いった読者に対し迷惑千万な情報で、管理体制が改めて問われそうだ。
流出したのは、埼玉にある販売所の顧客情報や内部文書、写真など約300メガバイトにのぼる。
購読者の住所、電話番号など、個人情報が少なくとも100件含まれていた。
このほか、顧客が信仰する新興宗教に関する手紙といった生々しいものもあった。
さらに新聞拡張団の強引な勧誘を“説教”する書類も。架空契約を糾弾する文章だが、被害者の
実名と住所、電話番号入り契約書の画像が添付され、流出で被害に輪をかける形となった。
流出は昨年の大みそか、販売店の所長がウィニーを使って画像処理ソフトなどを違法ダウンロード
しようとして暴露ウイルスに感染し、流出したものとみられる。
所長は「個人情報じゃないけど何かあったみたい。ダウンロードしてなかったのに入ってきて、何か
入っちゃったんだよね。それが広がっちゃった。顧客データは頂いていない。ハードディスクは抜いて
あるのでほとんど出てない」と、話しぶりからみてパソコン初心者。重要情報を流出させた自覚は皆無。
毎日は昨年、関連会社社員が愛読者組織「毎日フレンド」会員6万5690人分の住所、氏名、
生年月日、電話番号を「Share」を使って流出させたことが発覚。社員が内規に違反してデータを
自宅の私物パソコンにコピーしたのが原因だった。この際、同社は社員を諭旨解雇し、管理責任
として東京本社販売局次長をけん責の処分とした。同局次長は関連会社社長を兼務していたが、
辞任した。
同紙は「ネット君臨」と題した年頭企画で「2ちゃんねる」や「ひきこもり」といったネット社会の闇を
掘り下げている。またも自らネットの“罠”にはめられ、みっともないったらありゃしない。(一部略)
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