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大学の医学部以外の卒業生や社会人にも医師への道を―。新たな医師養成をめ
ざす専門職大学院「メディカルスクール」の設置に向けて、東京都が07年度にも検討
を始める。研究や学問よりも診療や治療の実践に比重を置き、現行より2年短い4年で
医師国家試験が受けられる「バイパス」をつくる試みだ。医師法などの改正が必要にな
るが、都は「質の高い医師の確保は急務。医師養成のあり方に一石を投じたい」として
いる。
都の構想は、弁護士や検事を養成する法科大学院(ロースクール)や、公認会計士
のための会計大学院などの医療版だ。モデルは臨床中心の米国のメディカルスクール。
専門家の間には「別の分野を学び、いったん社会に出てから改めて医師を志す人に
は高い目的意識があり、患者としっかり向き合える」と指摘する声がある。
都は07年度にも外部の専門家を交えた検討会をつくり、カリキュラムや教員の確保
など具体的な内容を詰めていく。都立の首都大学東京や他の大学、病院への設置を
想定し、臨床教育のために都立病院の医療現場を提供することを考えている。
その前提として、医師法の改正を国に働きかける考えだ。現行では、海外の医学校
の卒業生を除き、大学の医学部で規定のカリキュラムを最短6年間学ばなければ医
師国家試験が受けられない。都内で先行実施ができるよう、国に構造改革特区を申
請する方法も探る。
メディカルスクールをめぐる議論では、文部科学相の諮問機関の中央教育審議会が大
学院のあり方を検討する中で議題にあげたが、医療界の慎重論を受けて結論は出ていな
い。都知事本局は「都が具体的な検討に入ることで、医師養成システムを考え直す機運を
高めたい。目的意識の高い医師が増えれば、特定の診療科医の減少や全国的な医師の
偏在解消にもつながる」と話している。
(一部略。全文はソース参照)
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