07/01/05 00:38:37 bj5+VCO50
予備校生金属バット殺人事件
【 事件発生 】
1980年(昭和55年)11月29日午前2時半ころ、川崎市高津区の自宅で、受験浪人
2年目の予備校生の一柳展也(いちりゅうのぶや/当時20歳)が就寝中の両親を金属
バットで殴打して殺害した。
110番があって現場に一番乗りした高津署の捜査官はドアを開けて寝室をのぞきこん
だ瞬間、息をのんだ。
父親の幹夫は東大経済学部卒で、旭日硝子東京支店建材担当支店長。大学時代は
ヨット部主将。ソツのない、きびきびした人柄で社内の評判も上々だった。母親の千恵
子は山口県下の名門の酒造家の娘であった。展也には3つ年上の兄がおり、早大理工
学部卒業後、大手電気メーカーに入社した。
犯行前日の11月28日午後11時半ころ、この日は24回目の結婚記念日だったが、
酔って帰宅した父親は、展也が自分のキャッシュカードを盗んだことを知り、そのことで、
応接間に呼んできつく叱った。さらに、受験のことでもうひと言言ってやろうと思い、
自室に引き上げた展也を追って、2階に上がっていった。ドアを開けたとき、目に入った
のは、ウイスキーをラッパ飲みしている展也の姿だった。
父親は、椅子ごと押し倒して足蹴りにした。
「バカ、一人前に大学にも入れないくせに、このざまは何事か。お前のような泥棒を家に
置いておくわけにはいかない。お前はクズだ、出て行け!」
これまで味方だった母親も、このときは冷たくあしらった。
「あんたはダメな子だ」
その約3時間後に凶行が起こる。
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