07/01/04 12:34:03 0
・鳥越さんに市民記者の可能性などについて聞いた。(聞き手:J-CASTニュース編集長 大森)
鳥越: 「市民記者」という新しい可能性を僕なりに感じた。マスコミというのは一方的な大量情報
伝達だったじゃないですか。でも、ネットユーザーはいろいろ情報発信を始めたわけだよね。
で、メディア批判も盛んになって(笑)、僕はね、ネットユーザーが、一市民として持っている情報を
有効に働かせることができないかと前から思っていた。
市民記者を集めて網の目状のネットワーキングができあがれば、報道も変わっていくんじゃないかと。
大森: 市民記者というのは大変かなぁ、と感じます。ウチはプロの技を見せる、が売りです。
鳥越: 韓国と日本ではメディア事情、社会状況が違うから同じように論じられないんだけれど、
日本人の知的レベル、教養、ネット普及度とかを見れば、日本の市民が市民記者になってくれる
可能性が高い。と思う。でも、オーマイニュースは日本では知られていない。
「慶大生100人に聞きました」で、オーマイニュースを知っている学生は100人中29人。
一般国民は10%も知らないはず。だからいろんな仕事をしてる人に市民記者になってほしいと。
大森: 最近感じるんですが、普通の人がマスコミに不信感を持ってきてます。それが一番怖い。
昔は記事に文句を言ってくるのって、意識の高い人でした。今は一般の人まで深読みして「記者
クラブで遊んでる!?」「大企業からカネをもらってるんじゃ」などネット掲示板に書いたりしてる。
鳥越: 悲観的になる必要はないと思う。情報の信頼性は新聞が一番。テレビの人たちも、新聞を
読み情報を確かめて取材に行くでしょ。もちろん、独自に人脈とかソースを持っていてテレビで
流している人も僅かながらいますよ。僕のやってた「ザ・スクープ」も、殆ど新聞に頼らなかったから
こそ桶川事件を追及し、最終的に警察が謝罪した。確かに新聞に問題はいっぱいあります。しかし、
圧倒的に新聞の信頼性は高いわけです。ただ、若い人が読んでいない。じゃぁ、ニュースは何で
知るのかと訊ねたら、テレビでという学生が一番多かった。ネットに吸収されていることも一因と
感じます。(>>2-10につづく)
URLリンク(www.j-cast.com)