07/01/03 15:51:14 0
・中鉢良治社長に聞いた。
--リチウムイオン電池の発火問題で、電池の大規模な回収を余儀なくされた
「家電製品のデジタル化に伴い、モノづくりの環境は中国生産に象徴されるコスト競争や、
品質維持におけるソフトウエア依存、さらに新製品の一斉大量導入など大きな変化が
起きている。昨年起きた事態は、それらの変化にソニーが十分に対応できていない側面を
示してしまったといえるだろう。課題の解決に向けて、生産拠点としての中国の活用のあり方を
見直し、ソフトウエア領域の強化を図るとともに、よりスピーディーな生産体制などを整えてきた。
特に中国においては、事業本部の機能強化を進めている。今後は、海外の拠点での開発環境を
整備したり、コンプライアンス(法令順守)やガバナンス(企業統治)を強化したりする考えで、
今年はそうした施策のアウトプットが焦点になる」
--リチウムイオン電池の回収問題などでソニーのブランドイメージが低下した。回復に向けた取り組みは
「確かに、ソニーのイメージに良い影響を与えたとは思っていない。昨年はいろいろなことがあったが、
挑戦する精神を失わないことが何より大事だと考えている。多くの新技術を搭載し、家電製品とはけた
違いの数量の生産が求められる最新型のテレビゲーム『プレイステーション3(PS3)』に象徴されるように、
新たな挑戦にはリスクが伴うものだ。(製品の供給問題など)リスクへの対応が十分でなかったことは
反省しているが、プロフェッショナルとして今後、同じ間違いは繰り返さない」
--次世代DVDでは競争が本格化し、テレビゲーム市場では最新機種のシェア争いが激化しそうだが
「(ソニーが推進する次世代DVD規格)ブルーレイ・ディスクの普及の下地は確実に広がっている。
ほぼすべての米国大手映画スタジオや、多くの主要機器メーカーから賛同を得たことで、消費者には
魅力的なソフト・ハードを届けることができる体制が整った。また、PS3は、ハード生産のコスト低減を
進めるとともにソフトの充実を図り、2007年度にはゲーム事業の単年度黒字化を実現したい。今後も、
ユーザーを重視しながら製品を充実させる考えだ」 (抜粋)
URLリンク(www.iza.ne.jp)