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★松岡農水相秘書が照会 NPO審査「よろしく」、内閣府に記録
出資法違反容疑で福岡県警の家宅捜索を受けた資産運用コンサルティング会社「エフ・エー・シー」
(エフ社)=福岡市=の関連団体「WBEF」のNPO法人申請をめぐって、松岡農林水産相=衆院熊本
3区=の秘書から、審査状況について照会を受けたとする内部文書を内閣府が作成していたことが
わかった。この文書は、福岡県警にも押収されている模様だ。松岡農水相は、WBEFからパーティー券
代100万円を受け取っていた問題が発覚した06年9月の記者会見で、農水相自身も事務所も「関係者
に接触したことは全くない」と説明。文書の内容通りなら、公の席で事実と異なった説明をしていたことに
なる。
朝日新聞は、松岡農水相側に事実関係について確認を求めたが、回答はなかった。
エフ社は05年12月、起業家育成などを目的とした任意団体のWBEFをNPO法人に認証するよう
内閣府に申請した。
内部文書(06年3月28日付)は、「特定非営利活動法人WBEFについての対応」との題で、3月13日
に「松岡利勝事務所の○○秘書から、当該団体の審査状況について照会があり、審査中と回答。秘書
からよろしくお願いしたい旨連絡」(○○は秘書の名字)と、記されている。
担当部署の内閣府市民活動促進課は、この文書について「課内で内部用に作成した可能性が高いが、
いまは確認できない」としている。
WBEFをめぐっては審査中に、金融業の許可がないのに「100万円払うと、投資教材ビデオが送られ、
毎月5万円の配当がある」と宣伝しているなどの情報が内閣府に寄せられていた。結局、WBEFが認証
前にNPO法人をうたった冊子を配っていたことなどから、内閣府は06年6月に不認証を決めた。
(>>2以降に続きます)
朝日新聞 2007年01月01日(月曜日)付 (移動する場合があります)
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