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農作物被害などが大きな問題となっている特定外来生物アライグマをめぐって、
殺処分方法が論争を巻き起こしている。
「窒息死は残酷」とする動物愛護団体に対し、「いや、低コストで苦しみもない」
と反論するお役所。アライグマによる被害は今後も全国で増加が見込まれ、
殺処分法の在り方はさらに論議を呼びそうだ。
論争の発端は今年9月だった。初めて神戸市中央区の住宅地でアライグマ8匹が
捕獲され、同区役所はその檻(おり)にポリ袋をかぶせ、約5時間かけて窒息死させた。
これを知った大阪府内で活動する動物愛護団体が区役所に「もがき苦しんで死ぬ
のは残酷」と抗議した。初処分だった区役所は抗議を受け、「以後は炭酸ガスを使用
して窒息させる」と方法を変更した。しかし、同団体は「窒息死させること自体がむごく、
残酷すぎる」としている。
主に密閉した容器などに炭酸ガスを注入して窒息死させている兵庫県は「麻酔薬は
ベストかもしれないが、コストもかかり、獣医師の数も足りない。また、殺処分までに
数日間、檻に入れておくのは逆にアライグマにストレスをかけることになる」としている。
一方、大阪府はアライグマを府内4カ所の施設で薬殺処分。獣医師が麻酔薬を注射
して眠らせ、さらに、致死量の麻酔薬を注射する。担当者は「炭酸ガスは簡単かも
しれないが動物愛護の観点で協議して処分方法を決めた」という。和歌山県は
「できるだけ苦痛を与えない」ということで炭酸ガスと麻酔薬の双方を採用しているという。
外来生物法では基本方針で「できる限り苦痛を与えない適切な方法で行うものとする」
とするだけ。具体的な殺処分法は示していない。
■ソースより抜粋
URLリンク(www.sankei-kansai.com)