07/12/05 01:43:19
フランスで日本漫画の人気が広がっている。「名探偵コナン」など百万部が売れる人気
シリーズも登場。パリには漫画の専門店街が現れ、若者がフランス語に訳された作品を
品定めしている。フランスの出版社が翻訳版の販売を始めて約二十年。百以上の新作が
毎年出版され、すっかり日常生活に溶け込んでいる。
「漫画」はフランス語で「バンド・デシネ」。だが日本製だけは「MANGA」で通用する。
独自のジャンルと理解されているようだ。
パリの学生街、カルティエラタンにあるダンテ通り。看板に「MANGA」の文字を掲げ、
日本の漫画やアニメなどの登場人物の人形(フィギュア)をショーウインドーに所狭しと
飾った専門店が十軒以上並ぶ。この数年、出店が続いている。
「予想外のストーリー展開に絶妙なコマのつなぎ方。これに尽きるね」と専門店「パルプス」の
店員マッソンさん(27)。店内にはフランス語訳の約四千もの作品が棚一面にズラリと並ぶ。
客層は十-三十代が中心。五-十五ユーロ(約八百-二千五百円)で週に三百冊近くが売れる。
日本でも人気の「ドラゴンボール」や大人の読者が多い「太陽の黙示録」などシリーズ作品が
人気で、「暴走族」「銀座」など用語の注釈ページを付けた作品も。
マッソンさんの漫画歴は十年以上。フランス人作家が描く漫画は芸術性を追求しがちだが、
日本の作品はストーリー性やリアルな描写によりこだわっていると感じる。
「僕らにとって漫画の中の日本は見慣れた存在なんだ」と店を訪れたデザイナーのフェッソンさん(27)。
日本のサブカルチャーを紹介する「ジャパンエキスポ」もファンの間に定着。八回目の今年、
パリ郊外の展示場では日本の漫画喫茶までお目見えし、アニメやマンガの登場人物に扮した
コスプレ姿の若者ら約七万人でにぎわった。
北海道新聞
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