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「金田一少年の事件簿」やワインをテーマにした「神の雫」などのマンガ原作者、樹林伸さんが、
株取引にのめり込む男の姿を描いた小説「ビット・トレーダー」（幻冬舎、1700円）を出版した。
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「ビット・トレーダー」は、やり手の外車ディーラーの恭一が、電車事故で息子を失いその慰謝料
を株に突っ込み、大当たりをしてしまう。夜はネット株に燃えるトレーダーとして二重生活を続け
ていたある日、上場企業の社長を名乗る男から、自社の倒産による裏取引を持ちかけられる。
妻とのすれ違い、娘との不和に悩んでいた恭一は、迷いながらその誘いに乗り、株取引をめぐる
悪夢に飲み込まれていく……という物語。
06年2月～07年4月まで同社の文芸誌「パピルス」で連載された。
樹林伸さんは、天樹征丸として「金田一少年の事件簿」を、亜樹直として「神の雫」を、安童夕馬
として「サイコメトラーEIJI」「クニミツの政」などのマンガ原作を手がけたほか、映画化もされた
テレビドラマ「HERO」の原案や、樹林伸としては小説「リインカーネイション 恋愛輪廻」（光文社）
も出版している。
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