07/10/17 22:31:51
設立の背景
アニメや漫画、ゲームなどの登場キャラクターに扮する「コスプレ」は、新しい自己表現及び
コミュニケーションの文化として国内外から注目されていますが、社会的コンセンサスが未だ曖昧で、
時に性的文化の一端として見られてしまい、偏見や蔑視、あるいはいわれのない誹謗中傷を受けることも多いのが現状です。
また、そうした誤解の延長として、コスプレを趣味とする「コスプレイヤー」が盗撮やストーカー、猥褻行為などの
犯罪被害に遭うことも無視できない件数発生しておりますが、事態の解決のために被害者が行動を起こすと、
コスプレへの誤解ゆえに被害者が二次被害にあう例が多く報告されています。
現在、二次被害を受けることなく、被害防止の活動や被害者の援助/救済などを統合的に行う団体はなく、
個々のイベントの範囲内、あるいは個人レベルで対応せざるを得ないのが現状でした。
コス援護会は、こうした現状を憂い、事態の改善を図りたいコスプレイヤー有志による市民活動に端を発したものです。
市民活動時代は、主に他のNPOや人権団体の協力を得ながら、犯罪被害の救済、事態の改善を念頭においた
相談事業を行ってきました。
しかし、任意団体での活動は信用面などで難しくもあり、この度神奈川県より認証を受け、
NPO法人に移行することになりました。
コス援護会では、コスプレを新しい時代の表現文化と捉え、コスプレの健全な振興と発展を目指すことにより、
まずはコスプレに携わる人々の福祉の増進に寄与できることを目指しております。また、こうした活動を通じ、
蔑視や偏見の対象となりやすいコスプレ文化を健全な文化として社会に定着させることも使命と考えております。
今後は、11月より共催/主催イベントを開始させていただくほか、来年3月にはコスプレ界で初となる
「第一回 日本コスプレ白書」を発行させていただく予定です。
今後の活動について
催事(共催含):
11月11日(日)
独立行政法人 日本学生支援機構様、(有)C-NET様と協働して、東京都はお台場にある
「東京国際交流館プラザ平成」にてコスプレイベントを共催致します。
(この会館をコスプレに使用するのは、今回が始めてとなります)
12月24日(月)
川崎産業振興会館にて単独の催し物を実施します。
催事当日の活動
日本初となる犯罪被害者相談及び悩み相談、コスプレよろず相談を実施
コスプレイヤー(参加者)への大規模アンケートを実施
その他の活動
平成20年1月
コスプレ未経験者及び初心者を対象とした講習会及びイベントへの引率活動を開始。
平成20年3月
コスプレ界で初となる「第一回 日本コスプレ白書」を取り纏め発表します
(発行数1,000部を予定。詳細が決まりましたら再度お知らせいたします)
コスプレイヤーの皆様、メディアの皆様へ
上記に記しましたとおり、今のところ「コスプレ」は社会的なコンセンサス(合意形成)に乏しく、
社会一般から見た場合、必ずしも健全な文化として認知されていない、というのが現状です。
しかし、アニメや漫画の登場人物に扮し、「異なる自分」になることの楽しさ、さらに一歩進めてそれを演じることによる
演劇的な充実感は他の一般的な趣味では代え難いものです。また、コスプレの衣装は単なる「変身の道具」
というだけでなく、「自分が好きなもの」を表現する手段でもあります。イベントでは衣装をきっかけに集まった、
同じ漫画を楽しむ若年者~高齢者が世代や性別を超えて談笑する、という光景も良く見られます。また、
「衣装をきっかけにコミュニケーションしていく」というコスプレイベントの特性上、これまで会話が苦手だった方も
こうした輪に加わりやすく、コスプレ活動を足がかりにして社会参加していくという事例も決して珍しくはありません。
こうしたユニークな特徴があり、日本発とも言えるコスプレ文化を健全に普及、啓発していくには、コスプレに携わる皆様、
及びメディアの皆様のご協力も頂ければと考えております。
一つでも多くのステキな笑顔を作るために、皆様のご理解とお力添えを賜ることが出来ましたら幸いです。
ValuePress!
URLリンク(www.value-press.com)
特定非営利活動法人コス援護会
URLリンク(www.cosengokai.or.jp)