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女性を「産む機械」と暴言を吐いた柳沢伯夫厚労相は、いまや孤立無
援、四面楚歌(そか)である。それも身から出たサビだから恭順の意を表
すしかない。ただ小欄は、山本周五郎の小説「ひとごろし」の敵役、仁藤
昂軒に思えて哀れみを禁じ得ないのだ。
▼ 藩内一の剣術家、昂軒はひょんなことから藩主お気に入りの小姓
(こしょう)を切ってしまう。さりとて、上意討ちの討っ手は昂軒に勝てな
い。そこで一計を案じた討っ手は、行く先々で「人殺し-」と叫んで昂軒を
心理的に追い込む。至る所で非難の目にさらされる昂軒は切腹を思い立つ。
▼さて柳沢昂軒である。いくら何でも女性を「機械」にたとえてしまって
は、もう弁解の余地がない。夏に参院選を控えているから、野党は「上意
討ちだ」とソロバンをはじく。とたんに「ひとでなし」の大合唱が起きた。敵
失を待っていた野党の声は高まるばかりだ。産経
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