07/11/30 20:20:56 桜 e15e2Dmq BE:19744867-PLT(12001)
ソニーにとっては朗報だ。最近の『PLAYSTATION 3』(PS3)の値下げがつい
に功を奏し、ホリデーショッピングシーズンの第1週目に、伸び悩んでいた売上
が3倍に上昇したのだ。
だからといって、幸いなことに、研究者たちが同ゲーム機の、創造的な新た
な用途(つまりゲームや『Blu-ray Disc』の観賞以外の使い道)を考え出すのを
やめたわけではない。
今回は、PS3の本来の目的から外れた用途で使う他の試みとして、『Crack
station』というプロジェクトに関する情報をお伝えする。
オーストラリアで上級セキュリティー・コンサルタントを務めるNick Breese氏
は、PS3をパスワードのハッキングに利用した。同氏によれば、同ゲーム機に搭
載されている『Cell』プロセッサーは、シンプルな演算処理を高速にこなすのを
特に得意としており、これはまさに、パスワードを解読するのに必要とされる能
力だという。
Cellプロセッサーは、非常に単純な計算を手早く行なうことにかけては、ライ
バル(米Intel社)のマルチコア・プロセッサーよりも優れていると、Breese氏は説
明する。[インテル社のプロセッサーは多様で複雑な計算に向いているが、Cell
は単純な計算を素早くこなす性能が高いという。]
事実、Breese氏は自分のPS3を用いて、暗号アルゴリズム解読性能が100倍
に向上することを、手際の良い実演で証明した。
セキュリティー専門家にとっては悪い知らせだが、PS3の研究目的での使用
実績をさらに広げるという意味では良いニュースだ。
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