07/07/02 23:54:50
★最初から確信していたわけじゃないんですけど、今回DSで『ゼルダ』を作りながら、
やっぱりゼルダの面白さって操作の複雑さではないんだよな、と改めて気づかされました。
実は、NINTENDO 64で『ムジュラの仮面』、ゲームキューブで『風のタクト』と続いた時期から、
操作するボタンの数が増えたことや3Dの環境であることが難しそうに感じさせたのか、
新しいユーザーさんがなかなか入ってきてくれないと感じていました。「ゼルダって面白そうだけど、私には無理」って、
楽しさを味わう前にあきらめてしまう人がたくさんいたのではないかと。なので、その頃からもっと操作を簡単にして、
だけど『ゼルダ』の面白さは損なわない、という矛盾を解決する方法をずっと考えてきたんです。
イラストそこで、タッチペンだったらシンプルでいてボタン操作に遜色なく色々なことができると。
思い起こすと初期のファミコン版の『ゼルダ』というのは十字ボタンとABボタンだけだったわけじゃないですか。
それだけで十分楽しいと思ってもらえたわけで。
とはいっても、ファミコンの時代からダイレクトに『夢幻の砂時計』が生まれてくるかというと、
けっしてそれはないわけです。いままで3Dの表現方法など色々なことをやってきたなかで、
「これは使えるぞ」という要素を抽出して、また新たにまとめたというか。
ファミコン版から、3Dのゼルダに進化していった道が1つあるとして、一度立ち戻った上で、
また別の方向に進化できた感じです。
「タッチペンでゼルダを操る」ようにしたことについて、日増しに色々な人に「大胆ですね」と言われるので(笑)
実はビックリしています。結果として大きな変化にはなりましたけど、
できているものはとても自然な仕上がりになっています。
ゼルダを初めて遊ぶ人にももちろんおススメなんですが、
「ファミコン版の『ゼルダ』って良かったよね」
と思い出を抱いている人にぜひ遊んでいただきたいです。
あの頃の『ゼルダ』が持っていたシンプルに遊べる楽しさが戻ってきていますから。(一部抜粋)
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