07/06/28 15:39:57
★橋本長官: これはある意味当然なんだけど、良質なものを作っていかなあかん、ってのはあると思うよ。
今このままいったらえらいことになる感じはしていて、これは言っていいのか分からんけど、
DSとかでもう、遊んでみたら面白くなかったとかっていうレベル以下のやつ。
発売されたことさえ知らんかったみたいなものが今、めちゃ沢山出てる。
それって、ここからユーザーが離れていく可能性がとっても高い。
もうアタリショックみたいなことに段々なってきてるので、ちゃんと作りましょうということをね。
ツールでも大作ゲームでも、ちゃんと作りましょうと。遊んだ人が覚えていてくれるようなものを作りましょう、
という風に皆でやっていかないと、やばいことになるってのは危惧しているというか、気になっているところです。
――西さんはどうですか?
西健一: 僕は宮本さんとか、『ドラゴンクエスト』も大好きだから堀井さんとか、
『FF』も大好きだから坂口さんとか、『パックマン』の岩谷さん、
任天堂の岩田さんといった人たちに完全に育てられたんだと思うんですよ。もう本当にゲームやってたから。
で、そういった人たちに影響されてゲーム業界に入ってきた僕らみたいな人間は、
ちゃんと自分のエッセンスを築いて、それを次の世代に繋げていかないといけないと思うんです。
凄い人たちのゲームに感化されて入ってきた奴らが次に繋げて行かないと、
楽しそうな世界だなってだけで入って食い荒らしてるだけになっちゃうじゃないですか。
僕も食い荒らしてるようにしか見えないかもしれないですけど、
何とかそこを健全に伝えていく使命を年を取ってくると感じ始めていて、他の人じゃやらないこととか、
自分にしかできないことは何なのかってのをすごく感じられるようになったし、
偉大な人たちに与えられたものを自分はこう消化した、というのを
後輩に伝えていくことをしないといけないと思ってます。
あんなに面白かったゲームが色褪せていくのは寂しいじゃないですか。
もちろんテレビで遊べるものが登場してきたっていう僕らが味わったインパクトは、
今の子供は他にも刺激があり過ぎるから、なかなか感じられないんだと思いますけど、
ゲームは人の心に残る面白い衝撃を与えられるポテンシャルを持ってるメディアだから、
ずっとそれがありますように、その為に次世代に伝えていかなければっていうのはすごく思いますね。
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