07/12/03 19:27:51
米ぬかで「かゆみ」抑制、東大教授ら抗アレルギー実証
米ぬかに含まれる成分に、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを引き起こす「IgE抗体」に
くっつき、炎症作用などを抑える働きがあることを東京大の尾崎博教授、東京海洋大の
潮(うしお)秀樹准教授らが突き止めた。天然成分に由来する新しい抗アレルギー薬に
つながると期待される。
研究チームは、米ぬか成分のうち、紫外線吸収、抗酸化作用などが報告されていた
γ(ガンマ)―オリザノールに注目。研究チームは、この成分が腸などの炎症を抑えることを
確認。アレルギーにも効果があるか動物や細胞での実験で調べた。
その結果、米ぬか成分は、IgE抗体と結びつき、抗アレルギー作用もあることを発見した。
アレルギーは、免疫細胞が作るIgE抗体と抗原が、肥満細胞に作用してヒスタミンなどの
「かゆみ物質」を血中に放出して、炎症やかゆみを起こす症状。米ぬか成分がIgE抗体と
結びつくことで、かゆみ物質の放出が70~80%抑制された。これまでの抗アレルギー薬の
抑制効果を上回っているという。さらに、米ぬか成分が肥満細胞以外の免疫の働きを弱め、
炎症を抑えることも突き止めた。
東大と東京海洋大は特許を取得。化粧品などを販売する「ナチュラルサイエンス」と契約を
結び、米ぬか成分入りの保湿オイル「バリアオイルAD」を20日に発売する。年間90万トンが
廃棄される米ぬかの有効活用としても注目される。
ソース
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)