07/11/28 22:30:54
ロスアラモスを拠点とする米Hyperion Power Generation社という小規模企業が、
「ポータブルな原子力電池」なるものを開発した。
浴槽サイズのこの「ポータブルな原子力発電機」は、5年間にわたって、
(電力網に接続できない、あるいはしたくないコミュニティ)2万5000世帯を賄うのに
十分な電力を供給できるという[同社サイトによれば発電能力は27メガワット。
5年ごとに「電池」部分に燃料を入れ直し「充電」するという。]。
この発電機は、可動部分がなく人間による操作を必要としないので、「原子炉」と
いうよりは「電池」「モジュール」に近いと、Hyperion社では説明している。
『Santa Fe Reporter』の記事を参考にした。
[同記事および同社サイトによると、Hyperion Power Generation社は、ロスアラモス
国立研究所でこの核分裂反応炉を開発するために今年10月創設された企業。
計画では、2012年にニューメキシコ州に工場を建設し、これらの「原子力電池」を
4000基製造する予定。マーケティング対象は、軍事基地や遠隔地にある研究所など。
コンクリートで覆われている「電池」部分を地中に埋め、それをスチームタービンに
接続する。電池部分は、ウラン水素化物のコアと水素同位体からなり、自律的に
反応が制御され、水による冷却は不要という。特許出願中の新技術だ。
新しいコンセプトであるため、反原子力団体もまだ対応できていない模様だが、
基本的にはウランの採掘や廃棄物処理にかかる経費や危険性など、
既存の原子力発電技術と問題点は同じというコメントがある。]
ソース:WIRED VISION
URLリンク(wiredvision.jp)