07/07/31 22:25:46
肥満であるために、学校でのいじめや職場での差別など、さまざまな偏見の対象に
なりやすいものだが、実は、痩せた人が肥満を嫌うのは、本能的に肥満は病気を
連想させ、肥満の人を一目見ただけで腐った食べ物を見た時と同じ嫌悪感や
吐き気を催すことが研究の結果明らかになり、このような肥満に対する反応は
人間に昔から備わっている、自然な反応であると分析されたことが伝えられた。
進化と人間の行動に関する研究誌「Evolution and Human Behaviour」に発表された
研究によると、病原となるバクテリアやウイルスは目に見えないため、人間の脳は
通常、発疹や外傷などの、目に見える形での症状に反応するように進化してきており、
病気であることを示すこれらの症状には、余計な体脂肪、すなわち肥満も含まれている
という。
研究では被験者にアンケートを実施。その結果、肥満に対して最も強い嫌悪感を
抱いている人は、病気に対しても強い恐れを持っていることが判明。「至近距離で
口を覆わずにくしゃみされるのは嫌い」と答えた人は、「誰でも好きな人材を雇える
身分にあるとしたら、太った人は避ける」と答える傾向も強いことが分かったとされる。
しかしながら、肥満大国として知られるアメリカに続き、英国内でも大きな社会問題
として取り上げられるようになっている一方、やがて肥満も「普通」ととらえられる
ようになる可能性もあるとの声が聞かれているという。
TITLE:Internet Journey
URL:URLリンク(www.japanjournals.com)