07/06/22 18:20:25
輸入や国内での飼育が禁止されているカミツキガメの赤ちゃんが大阪市住吉区の住宅地
に囲まれた市管理の万代(まんだい)池で見つかった。付近で繁殖している可能性がある。
カミツキガメは甲羅が50センチ程度まで大きくなり、怒らせると、かみつく特徴がある。
千葉県の印旛沼(いんばぬま)や東京都練馬区の池などでは繁殖が確認されているが、
京阪神では繁殖の報告例はないという。
カミツキガメは19日、「万代池で見つけた」と交番に届け出があり、近くの大阪市立
自然史博物館に持ち込まれた。体重21グラムで、甲羅の長さが4.5センチ。
エサを与えてみたが食べず、2日後に死んだ。
カミツキガメに詳しい東京大農学生命科学研究科研究生の小林頼太さん(31)は
「大きさから見て昨秋生まれた個体ではないか」と言う。人工繁殖には大がかりな施設が
必要なため「野外で繁殖したと考えるのが自然。1度に30個ほど卵を産み、半数近くが
孵化(ふか)するので他にも子ガメがいる可能性が高い」とみる。
カミツキガメは北・中南米原産で1960年代にペットとして飼われ始め、90年代後半には
年に8千匹ほど輸入されていた。しかし、05年に施行された外来生物法で特定外来生物に
指定され、輸入、飼育ができなくなった。飼い主から捨てられるなどして、いまではほぼ全国
に目撃例が広がっている。大阪市内では淀川河川敷などで見つかっているが、赤ちゃんが
見つかることは珍しいという。
[朝日新聞]2007年06月22日
URLリンク(www.asahi.com)
大阪市立自然史博物館に持ち込まれたカミツキガメの赤ちゃん=同博物館で
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