07/05/29 19:45:32 BE:217938645-2BP(4378)
☆リンスで暖房省エネ 循環水に混ぜ、なめらか効果 札幌
全館に管で湯を流すビルの暖房システムで、湯にリンスの成分を混ぜる
だけで流れがなめらかになり、ポンプの消費電力を3分の1に減らせる
ことを産業技術総合研究所などのグループが札幌市庁舎での実証実験で
確かめ、28日発表した。同じしくみの冷房にも応用でき、大きな省エネ
効果が見込めるという。
グループは、髪につけるリンスと同じ界面活性剤を含む薬剤を札幌市役所
本庁舎(地上19階、地下2階)の空調用の循環水32トンに0.5%の
濃度で混ぜて、2月末から5月まで運転した。混ぜない場合と比べて湯を
流すポンプの回転数を30%落とせて、消費電力を65%減らすことができた。
同じシステムを使う冷房も含めて通年で導入した場合、本庁舎全体の電力
使用量の1%強にあたる5万8000キロワット時の節約となり、約63
万円の電気代が浮く計算。二酸化炭素量に換算して32トンの削減だ。
水流の抵抗が減るのは、界面活性剤の分子が棒状に集まって流れを整える
ためだ。ただ、泡立つとパイプが詰まるほか、管の内壁のさびと結びつく
と効果が減るため、定期的な空気抜きや洗浄、水の成分検査が必要になる。
この薬剤はもともと、山口大の研究者と、山口県の中小企業でつくる周南
地域地場産業振興センターが90年代に開発した。センターは「省エネの
公式なデータが初めて出たのを機に、全国展開を図りたい」という。
URLリンク(www.asahi.com)
※プレスリリース
URLリンク(www.aist.go.jp)