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火山灰の広がりを計算式で再現、到達時間など予測に期待
巨大噴火で大量の火山灰や火山ガスが広がる様子をコンピューターで再現することに、
海洋研究開発機構と東京大学のグループが成功した。
交通網の寸断や健康被害を招く火山灰が到達する範囲や時間などの予測に役立つ。
千葉市で開催中の日本地球惑星科学連合大会で、24日に発表する。
火山灰などの噴出物は外気を温めて膨張させ一緒に空に舞い上がるが、空気の薄い
上空では横に広がる。研究チームは、噴出物の量と噴煙の高さ、広がる速さの関係を
示す計算式を考案した。
それをもとに、1991年のフィリピン・ピナツボ火山の大噴火を再現したところ、噴煙は
高さ30~40キロまで上がった後、25キロ前後の高さで傘状に展開。噴火から約1時間後
には半径140キロまで広がり、人工衛星がとらえた実際の様子と一致した。
(2007年5月20日11時23分 読売新聞)
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