07/05/10 22:42:52
水産関係の調査研究などをしている財団法人「東京水産振興会」は9日、地球温暖化対策の
一つとして注目されているバイオエタノールを海藻から大量に生産する構想を発表した。
すでにバイオエタノールの原料になっている穀物と違い食料との競合を避けられるのが特徴で、
世界6位の面積を持つ日本の排他的経済水域を活用すれば、年に1億5000万トンの海藻を
養殖し400万トンのバイオエタノール生産が可能と説明している。
構想は、酒匂(さこう)敏次・東海大名誉教授を座長とする同振興会の調査研究委員会が
まとめた。
それによると、海面に浮かべた網でアカモク(ホンダワラ科)などの海藻を養殖し、洋上に造る
工場などでバイオエタノールを生産する。原料価格が穀物に比べて安く、新たに必要な技術
開発が少ないため、2013年ごろに実証事業を始められるとしている。漁業者や民間企業が
事業主体になることを想定しているが、スタート時は国の事業とするよう政府に働きかける。
【位川一郎】
毎日新聞 2007年5月10日 東京朝刊
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