07/05/04 07:40:33
太陽に最も近い惑星の水星は、地球のように内部に液体の核がある可能性が極めて高い
と、米国とロシアの観測チームが発表した。岩石や金属でできた「地球型」惑星では、水
星と地球だけがいまも磁場をもつ。このため「液体核」などの共通点があると指摘されて
いたが、その「証拠」が初めて得られた。4日付の米科学誌サイエンスに論文が掲載され
る。
観測チームは地上のレーダーを使って水星が反射する電波をとらえ、動きを詳しく調べ
た。その結果、水星の自転にわずかな「ゆらぎ」があることなどを確認。「核の少なくと
も一部は溶けている」と結論づけた。液体核が存在する可能性は「95%」としている。
地球では、液体核の対流が磁場を保つ働きをしているとされる。ただ、水星の重さは地
球の5%ほどしかなく、なぜ内部が核を溶かすほど高温になるのか、どんな物質が溶けて
いるのかなど、実態はわかっていない。今回の成果は、惑星形成や磁場が維持される仕組
みを知る手がかりになる。
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