07/05/02 02:50:35
パソコンを自在に操る男子高校生が、ペンを持ったまま途方に暮れる。
簡単な漢字を思いだせないために…。
第29回東京ビデオフェスティバル(日本ビクター主催)の大賞を受けた長野県梓川(あずさがわ)
高校放送部制作のビデオ作品「漢字テストのふしぎ」のエンディングだ。
「パソコンに頼りすぎて『漢字が書けない』という話が生徒から出ていた。手で書くことは、
深く考えることにもつながる。このままでいいのか、という問題提起です」と放送部顧問の
林直哉教諭は説明する。
思いもしなかった漢字の書き間違いで恥をかいた人は少なくないだろう。言葉の専門家とて事情は
同じだ。『明鏡国語辞典』(大修館書店)の鳥飼浩二・編集委員はワープロ使用歴15年。
講演でホワイトボードに文字を書く際は、前もって念入りに確認するようになったという。
「キーで変換すれば色々な漢字が出てくる。読める字は増えたという人もいるが、書ける字は
確実に減ったはず。せめて幼少期には手書きで体に漢字を覚え込ませることが必要なのではないか」
■メール送受信回数と日本語力
押し寄せるIT(情報技術)の波。手書きや対面といった従来型のコミュニケーションの機会が
極端に減る一方で、電子メールや携帯メールの利用頻度は増え続ける。
しかし、携帯メールに詳しい日本大学文理学部の田中ゆかり教授(日本語学)は「(携帯メールの
コミュニケーションで)新たな語彙(ごい)を獲得するのは難しい」とみる。そこでのやりとりは
親密な間柄の「おしゃべり」に限られるからだ。丁寧な言い回しや敬語といった配慮表現が絵文字や
記号に取って代わられることも多く、言葉を尽くして伝える訓練にはならない。
◎ソース asahi.com
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