07/09/01 00:42:58 NLSIsHAO
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高脂血症剤はアルツハイマー病の発病を抑える可能性(8月28日/アメリカ)
アメリカ・シアトルのワシントン大学University of Washington医学部のエリック・ラーソンEric Larson医師らは、
スタチンとよばれる一群の高脂血症剤の服用とアルツハイマー病の関係を死後の脳の病理解剖で調べ、
その結果からスタチンを服用している人は服用していない人よりアルツハイマー病に特徴的な脳の変化が少ない
とする論文がアメリカ神経学会雑誌NEUROLOGYの8月28日号に掲載されました。
スタチンがアルツハイマー病の発病を予防する保護因子であるとする疫学調査の報告はありますが、
実際にどのように脳に影響するかの研究が少ないことから、ラーソン医師らは110人の人が自主的に死後、
提供された脳について病理解剖で調べました。調査対象者は、年齢が65歳から79歳までで、
生前、認知機能は正常でした。これらの人たちの脳でアルツハイマー病に特徴的なアミロイド斑と
神経原線維変化の状態について調べ、さらに生前の記憶から4種類のスタチン(simvastatin:リポバスなど,
pravastatin:メバロチンなど, lovastatin, クレストール:atorvastatin:リピトール)の服用状況を調べました。
これらのスタチンを服用していた人と服用してない人たちとを死亡年齢、性別、生前の認知機能、脳の重量、
脳の微細血管の病変の有無を同じ条件としたところ、アルツハイマー病に特徴的とされる神経原繊維性の変化が
半数以上少なく、ベータアミロイド斑の変化は有意な違いはありませんでしたが、総合的に判定したところ
スタチン服用者はアルツハイマー病性の脳の変化は80%少ないことを認めました。