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☆テンパと山口大、牛脂原料のディーゼルエンジン燃料を開発
排ガス改善剤開発など環境事業を手掛けるテンパ(山口県下関市、井川佳巳社長)は
山口大学と共同で、牛脂を原料にしたディーゼルエンジン燃料を開発し、特許を申請
した。BSE(牛海綿状脳症)問題で焼却処分されている牛脂を有効活用できるほか、
軽油より黒煙の排出が少なく環境改善にもつながる。商用生産を希望する企業に製造
技術を販売する計画だ。
牛脂はセ氏40度以下で固まるが、粘性の低い油を混ぜると常温でも固まらない性質を
利用して、牛脂と使用済み食用油との混合比率などについて研究してきた。2年ほど
かけてエンジンの運転実験を続けた結果、廃食用油に対して重量比50%以下で牛脂を
混ぜると、ディーゼルエンジン燃料として使えることが分かったという。
下関市内に設置した燃料製造装置は2時間半で50リットルの燃料を製造する。廃食用油
と牛脂の混合物を加熱・蒸留して不純物を取り除き、噴霧時に着火しやすいように
液体の粒子を細かくする分散剤を少量混ぜる。牛脂と廃食用油の入手費を除くと、
1リットル当たり8―10円の電気代で製造できる。
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