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遺伝子組み換えで「マラリア耐性の蚊」を開発 米研究者
ワシントン─米ジョンズホプキンス大学の研究者が19日、熱帯から亜熱帯に広く分布し、
蚊が媒介する感染症マラリアの病原体「マラリア原虫」に耐性のある蚊を、遺伝子組み換え
技術を利用して開発したと発表した。米科学アカデミー紀要の最新版に発表する。
研究を行ったジョンズホプキンス大学分子生物学・免疫学部のジェイソン・ラスゴン助教授は、
まだ実験室段階の話だと強調した上で、マラリア撲滅に向けた一歩になるのではないかとしている。
ラスゴン助教授らは、遺伝子組み換え技術を用いて開発したマラリアに耐性のある蚊を、
耐性のない通常の蚊と一緒に、同じ個体数で飼育した。飼育環境下には、マラリア原虫に感染した
マウスを置いた。
その結果、9世代後には、蚊の集団のうち70%を耐性型が占めていた。
このことから、マラリア原虫の存在条件下では、耐性のある個体は耐性のない個体よりも生存率が
高いことが分かったとしている。
理論的には、マラリア耐性の蚊を自然環境に放せば、マラリアの感染拡大を防ぐことができる。
しかし、現段階ではあくまでも「実験室内」の話であり、この耐性のある蚊を自然界へ放すことはない、
としている。特に、マラリアに耐性はあるものの、他の寄生虫に対する耐性がないため、自然界での
生存は難しいという。
CNN
URLリンク(www.cnn.co.jp)
Transgenic malaria-resistant mosquitoes have a fitness advantage when feeding on Plasmodium-infected blood
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 10.1073/pnas.0609809104
URLリンク(www.pnas.org)