07/03/17 18:50:22
人工的に作成したリンパ節を免疫力の低下したマウスに移植し、免疫機能を正常マウスの
約20倍に高めることに理化学研究所が成功した。高い免疫力は1カ月以上持続した。
免疫力の強化は、エイズなどの重症感染症やがんなどの治療に有効だという。
15日付の米基礎医学専門誌(電子版)に掲載される。
リンパ節はわきの下や頚部(けいぶ)などにあり、ヒトの体に入ったウイルスなどの異物(抗原)
が運ばれてくる組織だ。リンパ節中の免疫細胞が異物と結合すると免疫反応が始まり、異物を
排除する抗体を作り出す。
研究チームは、たんぱく質の一種のコラーゲンを3ミリ角のスポンジ状にし、免疫反応に重要な
2種類の細胞を染み込ませた。これを正常なマウスの体内に移植すると、リンパ節に類似の
組織ができた。複数の免疫細胞が本物と同じ比率で存在し、血管も形成された。
この人工リンパ節を、免疫不全症を起こしているマウスに移植したところ、異物に対する血中の
抗体量が正常マウスの約20倍にも高まり、1カ月以上持続した。
Yahoo!ニュース(毎日新聞)
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▼関連サイト
理化学研究所
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世界初の人工リンパ装置による免疫応答誘導の機構を解析
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