07/03/13 12:31:24
米航空宇宙局(NASA)は12日、水の存在が確認されている土星の衛星エンセラダスについて、
「内部に放射性物質があり、これが熱を発し続けている」との見解を発表した。
これにより、地下に熱水が存在する可能性が高まり、NASA研究チームの研究者は
「生命に適した場所が存在する証拠をつかんだことになるのではないか」としている。
エンセラダスの表面は氷点下約200度だが、地球の南極にあたる部分で
火山のように水蒸気が噴出しているのが、米探査機カッシーニによるこれまでの観測で
昨年確認されている。その後の分析で、水蒸気に窒素ガスが混じっていることが新たに判明。
この窒素ガスは、アンモニアが熱分解したものとみられることから、外部の研究者も加わった
NASAの研究チームは「地中に高温高圧の場所があり、熱水の中で有機物が豊富に合成されたはずだ」
と結論づけた。
アンモニアの熱分解にはかなりの高温が必要なことから、この熱源について研究チームは、
〈1〉放射性のアルミニウムと鉄が700万年余で急速に崩壊し、衛星内部が熱くなった
〈2〉その余熱とともに、他の放射性物質の緩やかな崩壊が今も続いている―とみている。
ソース:読売新聞
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
元記事:NASA
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