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臓器移植:移植後「うつ」の原因、「免疫抑制剤の副作用」 自治医科大チームが解明
臓器移植を受けた患者がうつ状態を起こすのは、免疫抑制剤による副作用の可能性が
高いことが、自治医科大の小林英司教授(移植免疫)らの研究で明らかになった。
臓器移植専門の米医学誌に発表される。
研究チームは「移植後の免疫抑制剤の投与方法などを工夫すれば、うつ状態を効果的に
解消できるかもしれない」と分析している。
これまで移植後にうつ状態を起こしたり、落ち込む患者が目立つのは、移植による心理的な
影響と考えられていた。
研究チームは、臓器移植の普及につながった代表的な免疫抑制剤「シクロスポリン」を健康な
マウスに投与し、様子を観察した。通常マウスは互いに体を寄せ合って眠るが、シクロスポリン
を投与すると、互いに警戒し、1匹ずつ離れて眠った。また、高さ1メートルに設置した一部に
壁のない通路を歩かせたところ、シクロスポリンを投与したマウスは、壁のないところを歩けなく
なるなど、おびえた様子を見せた。
人の社会性の低下や不安には、ドーパミンやセロトニンという神経伝達物質の働きの低下が
関与しているとされるが、シクロスポリンを投与したマウスの脳内のドーパミンとセロトニンの
分泌量は、投与しないマウスの半分以下だった。
毎日新聞
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