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「統合失調症」の発症にかかわる遺伝子を、理化学研究所(理研)、米マサチューセッツ工科大
などのチームが新たに確認した。
20日の米科学アカデミー紀要電子版に発表する。
神経伝達物質のドーパミンなどが発症にかかわっているとされている統合失調症。
同工科大の利根川進教授らは、これらの物質の作用を調整するカルシニューリンという
たんぱく質が働かないと、統合失調症に似た症状がみられることをマウスの実験で明らかに
しており、研究チームは、このカルシニューリンに関連する遺伝子が人の統合失調症の発症に
関連しているかどうかを検証した。
研究チームは、カルシニューリンを作ったり、関連があったりする14種類の遺伝子が
患者とその家族、患者同士で配列がどう異なるかを調べた。
統合失調症の子供がいる日本人の124家族を対象に調査を試みた結果、14遺伝子のうち
4遺伝子については、血縁者であっても、統合失調症ではない親と失調症の子供では
その配列が異なるケースが多いことを突き止め、これらの遺伝子が統合失調症の発症に
かかわっていることがわかった。
ただ、患者同士でも配列の一部は異なっており、発症が遺伝要因だけではなく、
環境など他の要因も関与していることをうかがわせているという。
4遺伝子のうちの1個は利根川教授らがすでに確認しているが、残りの3遺伝子は
まったく新しく、統合失調症患者の前頭前野では、その働きが落ちていることも確認された。
(2007年2月20日4時4分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
理化学研究所プレスリリース
統合失調症の発症関連遺伝子群を日本人で発見
URLリンク(www.riken.go.jp)
URLリンク(www.riken.go.jp)
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