【ナノテク】光で電気を発生するナノチューブを開発at SCIENCEPLUS
【ナノテク】光で電気を発生するナノチューブを開発 - 暇つぶし2ch1: ◆KzI.AmWAVE @Hφ=Eφ ★
06/12/15 20:24:08 BE:34497825-2BP(125)

 クリーンエネルギーとして注目を集める太陽電池は、その軽量化、低コスト化、大面積化を目指して、
世界中が有機薄膜太陽電池の開発に向けてしのぎを削っています。有機太陽電池を動作するには、
電子供与体(電子を放出する能力をもつ分子)と電子受容体(電子を受取る能力をもつ分子)とが、
光の吸収に応答して電子をやりとりするプロセスが必要ですが、この際、両者が互いに混ざり合わない
ようにナノメートルスケールで分離し、かつ、広い接触面積で接合させることが、移動した電子の逆戻り
の抑制、ひいてはエネルギー変換効率の大幅な向上につながると予想されています。
しかし、正反対の性質を有する電子供与体と電子受容体は、互いに引き合い、混ざりやすい性質の
ために、分離(ナノ相分離)と接合(ヘテロ接合)の実現は容易でないと考えられていました。

 今回、研究グループは、電子供与体からなる分子層を、電子受容体からなる分子層で包んだ中が
空洞の同軸構造で、かつ広い接触面積をもつことを可能とした同軸ケーブルの開発に成功しました。
この構造体は、電子を与える部分(ヘキサベンゾコロネン)と電子を受け取る部分(トリニトロフルオレノン)が
連結した分子が、ある溶剤条件下で自然に積層する現象を利用することにより形成します。
この現象を利用したことにより、電子供与体と電子受容体が混ざること無く、ナノ相分離構造とヘテロ接合
構造を併せ持つ材料を作り出しました。
この同軸ケーブルの外径は16ナノメートル、壁厚は3ナノメートル、長さは数ミクロンにもおよびます。
さらに、同軸ナノケーブルに光をあてると10000倍にもおよぶ電流値の大きな変化の誘起が実証されました。
このような大きな変化は、カーボンナノチューブをはじめとする他の炭素ナノ材料では実現できていません。
本研究成果は、高効率な光-電気変換デバイスの開発に向けて重要な設計指針を与えるものであります。
(以下ソースにて)

科学技術振興機構プレスリリース
URLリンク(www.jst.go.jp)

Photoconductive Coaxial Nanotubes of Molecularly Connected Electron Donor and Acceptor Layers
Science 15 December 2006: Vol. 314. no. 5806, pp. 1761 - 1764
DOI: 10.1126/science.1134441
URLリンク(www.sciencemag.org)


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