06/11/29 07:21:10
睡眠時間が短すぎても、長すぎても、うつ状態が強くなる―。こんな結果
が日本大学医学部の兼板(かねいた)佳孝・専任講師(睡眠疫学)らの研究
で浮かび上がった。眠りとうつの関係についての大規模な調査は珍しい。
厚生労働省による全国300地域・約2万5000人の調査データから、抑う
つ状態や対人関係、身体症状などを点数化し、うつの状態を評価。睡眠の
長さや「よく眠れたと思っているか」などとの相関を分析した。
その結果、20代~70代以上のすべての年代で、睡眠時間が7時間台の
人たちのうつ状態の点数が最も低い健康的な状態だった。それより睡眠時
間が短くても長くても、点数が高くなる傾向がみられた。
またこれまで、早朝に目覚めてしまうことがうつの特徴的な症状の一つと
されていたが、今回の調査では、寝付きの悪さのほうが、うつ症状とのかか
わりが強いこともわかった。
兼板さんは「因果関係はわからないが、うつの治療では寝付きなども注意
する必要がありそうだ」と話している。
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