06/11/16 07:33:25
東京大学医科学研究所の研究チームは、通常は人に感染しにくい高病原
性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の表面の特定部分が変化すると、
人に感染しやすい危険なタイプになることを突き止めた。人から人に容易に
うつり世界的に流行する恐れが懸念されている新型インフルエンザの出現を
予測する手掛かりになる。
河岡義裕教授、山田晋弥研究員らの成果で、16日付の英科学誌ネイチャー
に掲載される。
インフルエンザウイルスは表面にあるさまざまな突起が人や動物の細胞に
くっつくことで感染する。研究チームが調べたところ、突起の一種を構成する
アミノ酸の配列の182番目か、192番目のどちらかの種類が変化すると、人と
鳥の両方の細胞に結合しやすいことがわかった。
新型インフルエンザウイルスは鳥インフルエンザウイルスが突然変異など
で構造変化を起こすことで誕生するとみられている。今回発見したのはそう
した変化の一つで、新型インフルエンザ出現の危険度を分析する指標となる
可能性がある。
URLリンク(www.nikkei.co.jp)